う、嘘……!?わ、私、ファーストキスがっ……!!

 で、でも、湊お兄ちゃんならっ……。

 って……!!

 もー!!

「おい湊」

「あっ、雅〜おっはよ」

「ふぁっ……」

 い、息苦しかった……。

 私のチビな口には悲しいことにカスタードパンは大きすぎる……。

「み、雅くんっ……」

 ちょっとだけ怖く感じてしまった、湊お兄ちゃんが……。

「姉ちゃん、大丈夫だよ、俺が守ってあげるから」

 そう言って、ギュッと抱きしめてくれた雅くんに対して殺気ぷんぷんの湊お兄ちゃんが居たことには、気づいていたけど知らないふりをしていたのでした。