「そんなの読まなくったって、少女漫画のヒロインみたいにしてあげるよ」

「へっ!?そ、そんな気遣いしなくていいんだよ!?」

「してないよ」

——私は自分で自分を溺愛の溺れる海に放り投げてしまったのかもしれない。

 これから、このイケメン兄弟達の甘々がヒートアップするなんて……。