大変だなぁなんて思いながらも、視線は周くんに釘付けだった。

 パシャリというシャッター音から変わるポーズ一つ一つがカッコよくて……。

 小さい頃の周くんから、ものすごく成長したななんて思いながら。

 すると、周くんと目があった。

 ニーッと口角を上げて、にこにこしてくれた周くんに、私も軽く微笑む。

 か、カッコよすぎるっ……!?

 どうしようっ……私、本当にこんなにカッコいい兄弟たちと、やっていけるのかなぁっ……!?

 一年以上経ったというのにそんなことを思ってしまった。


 もう少しして、周くんは休憩時間になり、私の方へ駆け寄ってきてくれた。

 そして、ギュッと抱きしめられた。

「可愛い……どうしてきてくれたの……?こんなに可愛いの、閉じ込めなきゃなのに」

「ええっ……!?」

「ちゅってしてもいい……?僕、莉乃に印付けてなかったんだ」

「ええっ……!?」

 し、印付ける……!?

 すると周くんに首筋にキスをされて、チクリと痛みが走った。