「ケーキある、食べる?」

「いいのぉ?」

「じゃあ一緒に食べようか」

「うん!」

「あーんして」

「あーん。んむっ……おいち!」

【side 周】

 あー……可愛い……。

「ホッペついてる」

 そう言って、頬についていたチョコクリームをペロリと舐めた。

「っ!あ、わ、私……寝ぼけてた」

「うん、そうだね」

「あ!あのね、周くんに、誕生日プレゼント、これ!」

「なぁに?」

「ねっくれす!お小遣いで買ったんだ!」

「え?マジ?嬉しい、ありがとう一生大事にするよ」

「えへ、ありがとう」

 ふふっ、本当に嬉しそう。

 うゎ、やっぱり嬉しい。

「……莉乃、まだ諦めないから」

「りゅ、留くんっ……」

「俺達も同感だ」

「ふふっ、いいよ」

「ちょ、莉乃?」

 まさかの言葉に、思わず全身が不安だと言っている様に感じた。

「だって……私がずっと好きなのは、きっと周くんだから」

 っ……あー……やっぱ好き。

「こっち向いて」

「へっ?」

 そう言って、強引に唇を奪った。

 離さない。これからも、ずっと一緒だ。

——なにがあろうとも——愛してる


end