「私……周くんのことが!8年前からずぅっと好きでした!!!大好きでしたっ……!!」

 よほど恥ずかしいのだろう、声が掠れた。

「っ、え?」

 待って……?なに?

「僕——俺が好き?」

「っぅっ……」

 どうやら、図星らしい。

「なんで?」

「お、覚えてないかもだけど……8年前……」

「っ!」

 覚えてて……くれたんだ……。

「覚えてるよ……キス、したもんね」

「っ!う、うんっ……」

 いまにも煙が出そうなぐらい顔が真っ赤な莉乃の可愛い頬に手を当てた。

「じゃあ、僕は俳優になった。だから、結婚してくれますか?」

「は、はいっ……!!」

 そう言って、優しく莉乃に口付けた。