「ふぅ……」

 のぼせちゃう。早く出よう。

 お風呂から出て、服に着替えた。

 返事……か……。

「莉乃、客が来てるぞ」

「え?」

「確か……神宮寺咲斗とか言ってたな」

「さ、咲斗くん……?」

 咲斗くんは、歳上の幼なじみだ。

「い、いま行くね!」

「ああ」

「ありがとう、蓮お兄ちゃん」

「ん」

 なんで咲斗くんがきたんだろう?

「お、お待たせ!ごめんね!」

「ううん、大丈夫だよ」

「ありがとう……」