***

「莉乃」

「んぅ……まだ寝る……」

「起きて」

「ふぁ……あれ?樹くん?」

「おはよう、莉乃。調子はどう?」

「う、うん……お熱、多分もうないと思う」

「そっか……俺、莉乃が好きだから。付き合いたいどう?」

「えっ……?」

「いいよね?」

「な、なんでっ……樹くんまでっ……?」

「兄弟達が告るからだよ。考えておいて」

「う、うん」

 な、なんか、優しくなった気がする、樹くん……。