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 公園で幼い少女が泣いていた。とても綺麗な涙を流していた。当時からモテていた蓮と湊は、鬱陶しいようにか見えていなかったが……。

 だけど、樹が様子を聞きに行ってしまったのだ。

『どうしたの?』

『…………?』

 美しい涙を流しながら軽く揺れていた乗っていたブランコを止めた少女は、首を傾げた。少女の容姿は、樹、留、周同様、ベージュ色の髪の毛に、プリンのカラメルソースを閉じ込めたかの様な甘い色をした瞳。いわゆる、美少女というヤツだ。