「チッ」

「莉乃なんでよ」

「プリンなんかもっと食べさせてあげるよ」

「俺のとこきて」

「お前らいい加減にしろ、莉乃が選んだのは俺だ。いまさら汚ねぇぞ」

「ふざけんは!お前だろ汚ねぇのは——」

「莉乃、泣いてんのか!?」

「へっ……あっ……」

 いつのまにか涙がっ……。

 だって、このプリン、美味しいんだもん!!すごく!!

「っ……わかった、留でいいから泣き止んでくれ」

「へっ……?あ、私は、単純にプリンが美味しかっただけで……」

 みんなハテナマークが頭の上に浮かんでいる中、留くんにギュッと抱きしめられた。