「俺等が言ったのは…」
「いや!いい!これで行こう!」
「は?おい、何言ってんだ和」
「離れていいの?僕は嫌だけど?」
「ちげぇだろ。動ける幅が限ら…」
言い争う二人を見て今がチャンスとでも思ったのか、一人の男が日本刀を振り回す。
リーチは絶対あっちの方が長いのに。
どう考えても数が多いあっちが有利なのに。
どーしてもこっちの勝ちが確定しちゃうんだよね。
なんだか可哀想だなって。
勿論相手の男の人達がね。
「馬鹿みてぇに振り回せばいいってもんじゃねぇんだよ。猿か」
「お嬢が怪我したらどうするつもりだ?クソ猿」
人間ってあんなに飛ぶんだなぁ、と思わず拍手したくなった。
二人の蹴りは見事にめり込み、吹っ飛ぶ。
床でポンポーン、と二段ジャンプした。
…あっ。
離れた裾をもう一度掴む。
和は大丈夫だけど。湊は凄く動くから大変。
それに気付いた和はニコッと笑う。
「折角だしゲームでもする?」
「…は?」
ゲーム?
「お嬢の離れた回数が多い方負けね。負けた方の驕りでパフェ食べに行こうか」
パフェ!?
「はいはーい!私はパンケーキがいい!生クリームたっぷりの!」
「いいよー!湊は沢山お金持ってるからねー!」
「なんで俺が奢る前提なんだよ」
生クリーム沢山のパンケーキ!
楽しみだなぁ~!
「ふざけやがって…!!」
向かってきた男を一切見ず、湊が殴り上げる。
「大体、甘いの好きじゃねぇんだよ俺は」
会話はまだ続いている。今度は和が狙われたが、同じく見ずに蹴り上げた。
「僕とお嬢は甘いの大好きだからね。仕方ないよねー」
二人は会話しながらも、約20人近くの男達を相手にゲームを続けた。


