「汐莉さんタイプなんすよね」 あの日そういった君は、もう隣に並ぶことは無い。 今日もまた、連絡のこないスマホを眺めるだけ。 私と彼は付き合っていない。 好きになったら、傷つくって分かってる。 だってあの子は、私の身体目的だと思うから。 だから私は、身体を許さない。 せめて本気で好きにならないために。 ハグもキスもしてしまったから、せめてもの足掻き。