藤沢くんは優しく笑って、じゃあ行こうか、と教室を出た。私も慌ててそれに続く。
教室では、みんなが「え、どういうこと?」「もしかしてそういう感じ!?」なんて盛り上がっている声が聞こえて、少し恥ずかしくなった。
・
「さ、さむ……!」
「はは、すごい息白い」
少し前を歩きながら、はーっと息を吐いている藤沢くんが、なんだか可愛い。
私たちの学校を出て、少し歩けば海岸沿いが見えて。コンクリートの階段を少し降りれば、砂浜が広がっている。今日はその砂浜も、白で埋め尽くされているけれど。
雪の日の海なんてあまり見ることがないから、すこしわくわくする。



