「嫌だ、絶対忘れない」
まっすぐ彼の目を見たら、驚いた顔をしていた。
「2年後、雪が降る日、またここにいるから」
「……」
「絶対、待ってるから」
目に浮かんだ涙のせいで、視界がぼやける。
だから、きみのまつ毛が光ったのが、雪のせいなのか、きみが泣いたせいなのかわからない。わからないから、いいよ。
泣いたっていいよ。私のこと待たせたっていいよ。私の青春全部、きみを待つことに使ったっていいよ。
「だってもう私の雪、簡単に溶けてくれないくらい積もっちゃったもん」
藤沢くんは少し不思議そうな顔をして、それから、何か思い出したように笑った。



