「泣かないでよ」 困ったように眉を下げて、藤沢くんが切なげにわらう。 ───恋って、雪みたいに静かに降って、いつのまにか身動き取れないくらいまで積もってるものだと思うから。 藤沢くんの言葉を思い出す。 ああ、本当だね。 これが、恋に落ちる音だったんだね。 知らず知らずのうちに積もっていた気持ちは、もう抱えきれないくらいで。いつのまにか私の頭まで埋まるくらいに積もった雪のせいで、私はうまく息ができないよ。