今度ユラハに料理を教えてもらおう。

ユキの胃袋を掴んでやるぞ!


……なんて、夢の中で足掻いても意味ないと思うんだけど。


自分の感情を意のままにしても現実じゃないから無意味なわけで。

かといって消えたりしてくれないから受け入れるしかない。


いつでも夢から目覚めてもいいように、

トラオムに行けなくなってもいいように、


できること精一杯やって後悔のないように頑張ろうかな。


それくらいだったらいいよね?

誰にも許可を求めているのか自分でもわからないけど。


「では、僕たちもこれで失礼いたします。素敵な夜をありがとうございました。ニゲラ、また会おうね!」

「クゥー!」

「可愛い……っ」

「おい、仕事が残ってんだ。さっさと行くぞ」

「いいじゃないですか。パーティーに行こうって連れてきたのあなたなんだし……って待ってください!」