調理の申し出も、風呂場の申し出も、ルネリアが訴えるとグレンは最後の最後にそう言って、彼女を黙らせる。
もう少し横暴で加虐的なふるまいの後に、そういった言葉が発せられるのであればルネリアは納得できた。以前彼女は継母に「私のことが気に入らないのなら、出ていけばいいでしょう?」と笑われたことがあったからだ。
しかしグレンの言葉はいつも、ルネリアを労るような、人間として大切にするような行動を取り、それを彼女が否定しようとすると発せられる。
朝はグレンに起こされともに朝食を取り、昼はグレンの作った昼食を食べ、夜はグレンとともに食事をして、風呂に入り、眠る。ルネリアはそんな日々をこのメアロード家に訪れて過ごしていた。



