【完結】吸血侯爵と没落メイドの囚われ初恋契約


 風呂から上がり、身支度を整えたルネリアは、風呂に入る前出たら来るようにと命じられた食堂へと向かった。躊躇いがちに部屋を覗くと、長いテーブル、おおよそ使用人が食事をとる場所とは異なるような、まるで屋敷の主人たちが食事をするようなテーブルにグレンが座っていた。

「お前の席はここだ」

 グレンはルネリアに睨むような眼差しを向けながら、自分の斜め前、無理やり作ったような座席を指で指し示す。ルネリアがその座席につこうとすると、遠目からは確認することが出来ていなかった光景に唖然とした。

「ぐ、グレン様、これは」

 ルネリアの座席の前に並ぶのは、豪勢な料理の数々だ。煮込まれたであろうシチューに、サラダ、肉料理が数品、そして対を為すように魚料理が同じ数。そしてパンも複数の種類のものが並び、パーティーで並べられるような品数の料理が並んでいた。