グレンはぎりりと奥歯を噛んだ。自分の振る舞いは、ルネリアを傷つける最低な振る舞いと考えている。罪悪感によって、彼は昨晩は葛藤し一睡もしていなかった。
静かに目を閉じて、ルネリアと出会った時よりもずっと前、自身の心の深い奥底に閉じ込めている記憶を呼び起こす。そして目を開くと、真っすぐと前を見据えた。
「そうだ。俺は何としてでも目的を果たさなくてはいけない。それこそが、彼女の……――」
決意を新たに、グレンが宣言する。そして彼はきつく前を睨むと、ルネリアとの食事の支度を開始した。
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「あの、グレン様……」



