【完結】吸血侯爵と没落メイドの囚われ初恋契約


「それでいい。この屋敷では私が規律だ。今までお前が見てきた使用人としての行動と異なることがやや……まぁまぁ……多かれ少なかれ見受けられることもあるだろう。だが、だからといってそれに背いていい理由にはならない。この屋敷の使用人として勤める以上、ここの契約に従ってもらう。分かったな?」
「……はい、グレン様」
「分かったならそれでいい。案内してやる。ついて来い」

 グレンはそのまま流れるように城へと向かって歩いていく。反論を許される間も余地も与えられず、ルネリアはグレンに置き去りにされないよう、庭に訪れたときと同じようにただ黙ってグレンの元へと駆けて行った。



「……どうすべきか」