【完結】吸血侯爵と没落メイドの囚われ初恋契約


 ルネリアがお礼を言うと、グレンは颯爽と歩いていた足をぴたりと止め、彼女のほうへ振り返り、凍てついた眼差しを向けた。

「礼など不要だ。お前に感謝される覚えはない」
「グレン様……」
「私の行いに、感謝などするな。私の行動全ては、お前に感謝をされたくてしているわけではない。行くぞ」

 グレンはルネリアに背を向け歩いていく。彼女は言葉を返すことも出来ず、ただただグレンの後を追うのだった。



「ついたぞ」