ルネリアがお礼を言うと、グレンは颯爽と歩いていた足をぴたりと止め、彼女のほうへ振り返り、凍てついた眼差しを向けた。 「礼など不要だ。お前に感謝される覚えはない」 「グレン様……」 「私の行いに、感謝などするな。私の行動全ては、お前に感謝をされたくてしているわけではない。行くぞ」 グレンはルネリアに背を向け歩いていく。彼女は言葉を返すことも出来ず、ただただグレンの後を追うのだった。 ◆ 「ついたぞ」