「……心咲ちゃん!? か、髪!」

「どうかな、似合わない?」

「似合う! めちゃくちゃ似合うから! え〜! 可愛いよ」


和志さんは、私の短い髪を見て驚いてくれて「可愛い可愛い」と言ってくれた。


「和志さんが言ってくれたでしょ? 私は私だって」

「うん、だって俺は今は心咲ちゃんが好きだから。もう身代わり妻になんかさせないよ。君1人を愛してるから」


私も和志さんと夫婦になって……前に千咲が言っていたことが本当だったと思い知る。


『和志さんってね、すっごい甘いから』


和志さんは今日も、私に耳元で愛を囁いた。


「心咲ちゃん好きだよ」




  fin.