妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~




煌びやかな服装のお客さんがたくさんの男の人に囲まれてお酒を飲んでる。




とても豪華な内装で、私はキョロキョロと見渡した。




ああいう綺麗なお姉さんの接客もしているんだろうなと考えると心がぎゅっとした。




すると、奥から金髪のお兄さんが現れた。




常木さんと私をみると、ギョッと目を見張り
「や、弥白。それはまずいだろ」と吃った。




「この子は知り合い。膝を擦りむいたみたいだから……救急箱どこにある?」




当たり前だけれど常木さんも敬語じゃない時があるんだなあ、と思った。





「救急箱なら、オーナーの部屋に置いてあったはずだよ」


金髪のお兄さんは言う。


「ここじゃあれだから……そっちの子はスタッフルームで待ってて。俺が案内してあげる」