妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~




だって常木さんはもう大人の男性で、学校でわちゃわちゃ騒いでいる私とは何もかもが違う。




たくさんの女の人とも付き合ってきただろうし…………。




「ああ、なんだかもやもやするよ〜」



ホストクラブの前でしゃがみ込むと視界は行き交う人々の足元だらけである。




私がそうしてうかうかしていたら「ダイジョーブ?」と大きな革靴が声をかけてきた。




「だいじょーぶ。ほっといて、今それどころじゃないから」