妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~




「アルバムを見せてもらってたの。小さい時の常木さんとっても可愛かった」



と話すと、常木さんは満更でもなさそうな顔になって



「布団敷いてあるから部屋に行こ」と手を取って慎二さんの部屋を後にした。




私は混乱していた。



これはもしかすると、布団を並べて一緒に寝るパターンなのではないかと思ったわけである。


繋がれた手がみるみる熱くなってきた。


どうしよう……。



何がどうしようなのかは、自分でも分からないのだけれど、

そういうのってまだ早くない?という恥ずかしさと、同じくらいの動揺が私を熱くさせた。