「任せんしゃい」
私は胸をぽすっと叩き笑顔で答えた。
「おい、久美。順番まわってきたから行くぞ」
真也がちょうどこっちにやってきた。
私はお腹を押さえてうずくまる。
「あ、ちょっとごめん。真也お腹痛いから鈴木さんとまわって」
うう、痛い、と呻き声も忘れずに言った。
「はあ、大丈夫かよ。家まで送ってやろうか?」
真也はうずくまる私の背中をさすりながら言うが、私は首をブンブンと横にふる。
それじゃ意味ない。また鈴木さんが一人になってしまう。
「いいから、多分かき氷食べすぎただけだから、境内で待ってるから行って来て」
真也は少し眉を顰めた。
「かき氷って………ともかく、危ないからちゃんとここで待っとけよ」
一人で帰ったりするなよ、ともう一度指さして真也は鈴木さんと歩いて行った。彼は結構面倒見のいい性格をしているのだ。



