「河野さん、張り切ってるねえ」



真衣が言った。



「そういう時ってだいたい……」



「やな予感しかしない」





見事に綺麗にハモって私たちはケラケラと笑った。





私たちの番がまわって来てくじを引くと、真也とペアだった。




真衣は椎名とペアだったらしい。羨ましい、私も一緒がよかったなあと膨れる。






「いいでしょー」とどこからか現れた椎名が私に抱きついてきた。




「久美ちんも一緒だったらもっと良かったのに、なあ真衣」



「好きなもの同士で組ませてくれればいいのにな」と真衣。



「うう、羨ましいぜ」



「次、順番決めるからくじ引いてー」と河野さんの呼び声がする。



「じゃあ私、順番のくじ引いてくるわ」



真衣は手をひらひらさせて河野さんとその他の取り巻きのところへ駆けて行った。