妖守の常木さん~妖守は彼女を独占したい~



「小学生にそんなことを言われると、立つ瀬ないです」




切れない包丁選手権選抜メンバーの常木さんは、苦笑いを浮かべて私に向き直る。




「お?」と圭くんがウキウキした顔をする。



常木さんはそんな圭くんに


「あなたが想像しているようなことにはなりません」とピシャリと言って私の頭にタオルをかけた。



そして私がしたみたいにわしゃわしゃ乾かしてくれた。
圭くんから始まったわしゃわしゃがついに私にまで回ってきてなんだか嬉しくなった。





ちらっと常木さんを窺うと、目が会いにっこり微笑んでくれた。



なんだか心が焼き芋みたいにホクホクした。





「ひゅー」と圭くんが囃し立てるので今度はくすぐったい気持ちになり、ぽっと顔を赤らめた。