好きだった同級生と再会した

 夜。

 家の自室でぼんやりとスマホの動画を観ながら私は昼間のことを思い出していた。

 せっかく好きだった人と再会したのに何もなかったなぁ。

 本田くんは相変わらずのイケメンで、よく考えなくても私とは釣り合いが合わなかった。だから、何もなくても仕方ないのかもしれない。

 というか地元なんだし、高校の同級生と会うなんて珍しくもないよね。

 そこにロマンスを求めたら駄目だよね。

 うん、気持ちを切り替えなくっちゃ。

「まゆかーっ」

 母が私を呼ぶ。

「本田さんって人から電話よぉ」
「へっ・ は、はーい」

 どうやら私のロマンスはまだ諦めなくてもいいみたいだ。
 
 
**本作はこれで終了です。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。