昼休み。
ひとりでお昼を食べているけれど相変わらずガヤガヤと騒がしい教室。
ひとり中庭とかで寂しく食事をするより、視線を感じながらでも一人のような気がしないガヤガヤとした教室で食べたほうがなんだか少し気分が明るくなれる気がするんだ。
もしかしたら悪口を言われてるかもしれないんだけれど。
お弁当の中身が空になりふたを閉めようとしたとき、教室の外から私の名前を呼ぶが聞こえた。
「中条双葉さんいますか?」
お弁当をそそくさと片付けると小走りに私の名前を呼んだ男の子の元へ向かう。
誰だろう。
話したことないし誰なのかわからない。
クラスも同じじゃないだろうし、もしかしたら先輩かもしれない。
なんだか視線が痛いな。
好奇の視線やらなんやらを感じていたたまれなくなる。