次から次へと運ばれてくる食器をひたすら洗い続け1時間。


「高校生上がっていいよ、裏にケーキあるから好きなの持って行って」


まだまだ店は賑わっていたけど、ようやく上がりの時間が来た。


お疲れさまですとそれぞれに挨拶をして、休憩室に入る。いつもより忙しかった所為か、足の疲れが酷い。


そういえば店長がケーキ置いてくれてるって言ってたなと思い出し、冷蔵庫へ向かう。


「すごーい、沢山種類ある」


店長、更に好感度アップだよ。いくら腹が出てたって人間大事なのは中身だね。


もう1人のバイトの子とケーキを選ぶ。散々迷った挙句、シンプルに苺のショートケーキにし、早く帰ろうと更衣室に入った。