「ね、2人ともクリスマスの予定は?」
卵焼きをつまみながら、優里がウキウキした声色で尋ねる。
クリスマス、ってもうそんな時期か。今年はまだ雪が降ってないけど、ホワイトクリスマスになるかな。
まあ私には関係ないけど…。ていうか25日って。
「さっきの隼太のってクリスマスのことか」
「ん?何のこと?」
ボソッと呟いた独り言だったのに、目敏く聞き付けた優里は食い気味で話を広げる。
何のことと聞かれても、隼太の話を聞かないまま会話が終わっちゃったからそれ以上のことは言えないのだけど。
「いや、隼太に25日何してるのって聞かれただけだよ」



