そういう経験も、お金もないしわからないけど。 いつも寂しそうで辛そうに見えた相楽くんはそういう訳があったんだと納得した。 いつも女の子に囲まれて人気者の彼は時々暗い目をしていて、それを見かけるたびに目が離せなかった。 無表情でなにか思い詰めてて危うい雰囲気が怖くて、苦手だった。 それが少し私と似てたから。 リビングには瑠璃ちゃんが見ているテレビの体操のお兄さんの歌声が聞こえるだけで、私たちは見つめ合いしばらく無言だった。