それから数日後、魔道具店『魔女の箒』に来客があった。
「いらっしゃいませ」
「こんにちは。ここにエリク君はいますか?」
「エリクですか?」
顔を上げた少年を見て、リーディエは息を飲む。そして、ぎこちなく後ろを振り向いた。
彼女の視線を受け止めたエリシュカも驚いた。そこにいたのはフレディ・バンクス少年で、リーディエと並んでいる姿に、最初にフレディ少年に会ったときの既視感の正体を知った。
(……似てる!)
フレディ少年は、リーディエと似ているのだ。特にアーモンド型をしたルビー色の瞳、そこから通る鼻筋もそっくりだ。
リーディエも彼と自分の共通点に気づいた様子で、一度、ごくっと唾を飲み込み、震える声で「失礼ですが、どちら様ですか?」と尋ねていた。
「僕は、フレディ・バンクス。先日、エリク君と知り合ってね。友達になったんだ。……あ、いたいた! エリク君」
フレディは元気よく手を振る。無邪気すぎる笑顔に、エリシュカの頬は引きつった。
(まだ友達になんてなってないですー!)
エリシュカは目で訴えたが、通じてなどいるはずもない。
「バンクス……」
リーディエはそうつぶやくと黙ってしまった。エリシュカはすぐに彼女と接客を替わる。
「フレディ様、その……」
「分かってるって。お仕事中なんでしょ? 僕、魔道具を見に来たんだ。どういうものがあるのか、エリクが説明してくれる?」
「よろしくお願いいたします」
先日も一緒だった護衛の青年が申し訳なさそうな顔でこちらを見る。どうやら、しばらく付き合ってやってくれということなのだろう。どうやらこの護衛は、フレディに甘いようだ。
「わかりました。では僕が説明します」
エリシュカはリーディエに目配せをし、彼の相手を請け負った。リーディエは、まだ呆然としたまま、黙っている。
「いらっしゃいませ」
「こんにちは。ここにエリク君はいますか?」
「エリクですか?」
顔を上げた少年を見て、リーディエは息を飲む。そして、ぎこちなく後ろを振り向いた。
彼女の視線を受け止めたエリシュカも驚いた。そこにいたのはフレディ・バンクス少年で、リーディエと並んでいる姿に、最初にフレディ少年に会ったときの既視感の正体を知った。
(……似てる!)
フレディ少年は、リーディエと似ているのだ。特にアーモンド型をしたルビー色の瞳、そこから通る鼻筋もそっくりだ。
リーディエも彼と自分の共通点に気づいた様子で、一度、ごくっと唾を飲み込み、震える声で「失礼ですが、どちら様ですか?」と尋ねていた。
「僕は、フレディ・バンクス。先日、エリク君と知り合ってね。友達になったんだ。……あ、いたいた! エリク君」
フレディは元気よく手を振る。無邪気すぎる笑顔に、エリシュカの頬は引きつった。
(まだ友達になんてなってないですー!)
エリシュカは目で訴えたが、通じてなどいるはずもない。
「バンクス……」
リーディエはそうつぶやくと黙ってしまった。エリシュカはすぐに彼女と接客を替わる。
「フレディ様、その……」
「分かってるって。お仕事中なんでしょ? 僕、魔道具を見に来たんだ。どういうものがあるのか、エリクが説明してくれる?」
「よろしくお願いいたします」
先日も一緒だった護衛の青年が申し訳なさそうな顔でこちらを見る。どうやら、しばらく付き合ってやってくれということなのだろう。どうやらこの護衛は、フレディに甘いようだ。
「わかりました。では僕が説明します」
エリシュカはリーディエに目配せをし、彼の相手を請け負った。リーディエは、まだ呆然としたまま、黙っている。



