においにつられてキッチンへ入ってきたのはヴィクトルだ。
「わー、すーげーいいにおいがする!」
「ヴィクトルさん。すみません、勝手に。あの、よかったら皆さんのお昼に」
「助かった。今日俺が食事当番だったんだよね。おーい、リアン。エリシュカちゃんが作ってくれたし、俺、休憩入っていいかな」
三人しかいない従業員は、お昼は交代で入るようだ。
ヴィクトルは満面の笑みで食べて行き、続いてやってきたリーディエはエリシュカを見定めるように眺めながら食べ、最後に来たリアンは、一口食べてから、意外という顔をした。
「うまい」
「本当ですか?」
ホッとして笑顔になったと同時に、エリシュカのお腹がぐうと音を立てる。
真っ赤になったエリシュカに、リアンはくすくす笑いながら、「お嬢は食べてないのか」と聞いてくる。
「作るのに夢中になってて……」
「なら一緒に食べよう。……それにしても、ブレイク様は遅いな」
「そうですね」
てっきり朝一番に来てくれると思っていたのに。
不安で食の進まないエリシュカに、リアンは脇から手を伸ばす。
「なにするんですか!」
「食わないようだから食ってやろうと思って」
「駄目ですよ」
「嫌ならちゃんと食え。腹がいっぱいじゃないと元気が出ないぞ」
励まされたのかと気づいたエリシュカは、口もとをほころばせた。
「うん。ありがとう、リアンさん」
エリシュカがスープを思い切り飲み干したタイミングで、店の方がざわついた。
「わー、すーげーいいにおいがする!」
「ヴィクトルさん。すみません、勝手に。あの、よかったら皆さんのお昼に」
「助かった。今日俺が食事当番だったんだよね。おーい、リアン。エリシュカちゃんが作ってくれたし、俺、休憩入っていいかな」
三人しかいない従業員は、お昼は交代で入るようだ。
ヴィクトルは満面の笑みで食べて行き、続いてやってきたリーディエはエリシュカを見定めるように眺めながら食べ、最後に来たリアンは、一口食べてから、意外という顔をした。
「うまい」
「本当ですか?」
ホッとして笑顔になったと同時に、エリシュカのお腹がぐうと音を立てる。
真っ赤になったエリシュカに、リアンはくすくす笑いながら、「お嬢は食べてないのか」と聞いてくる。
「作るのに夢中になってて……」
「なら一緒に食べよう。……それにしても、ブレイク様は遅いな」
「そうですね」
てっきり朝一番に来てくれると思っていたのに。
不安で食の進まないエリシュカに、リアンは脇から手を伸ばす。
「なにするんですか!」
「食わないようだから食ってやろうと思って」
「駄目ですよ」
「嫌ならちゃんと食え。腹がいっぱいじゃないと元気が出ないぞ」
励まされたのかと気づいたエリシュカは、口もとをほころばせた。
「うん。ありがとう、リアンさん」
エリシュカがスープを思い切り飲み干したタイミングで、店の方がざわついた。



