「お嬢さん。怖気づいたなら家に帰りなさい。少なくとも、心配して迎えに来てくれるのを待つだけの家出なら、今すぐ辞めることじゃ」
迎えなど期待してはいない。帰ったら待っているのは好きでもない相手との結婚生活だ。
エリシュカは、見せられた金額を見て考えた。
令嬢としての生活は捨ててきたのだ。こんなことで不安になっているようじゃ駄目だ。
「いいえ、帰りません。この金額で交換してください。それと、『ブレイク魔道具商会』がどこにあるかご存知ありませんか?」
「なんじゃ、あんた、ブレイクの知り合いか。よくよく見ればお嬢さんも銀髪じゃな。親戚か?」
おじいさんは驚いた顔をし、態度をやわらげる。
「おじいさん、叔父様……ブレイクさんとお知り合いですか?」
「知っとるよ。ブレイクにはいろいろ便利なものを作ってもらっている。一本向こうの路地に、ガラス戸の店があるんじゃ。そこは『魔女の箒』という名だが、実際はブレイクの作っている魔道具を扱っている。店主は別人じゃが、ブレイクもたまにやってくる」
「本当ですか?」
エリシュカは安堵した。偶然にたどり着いた街だったけれど、すぐに叔父への足がかりが掴めるなんてついている。
「ありがとう、おじいさん」
「あ、待て待て、宝石の換金はもういいのか?」
「そうだった!」
慌てて後戻りする。そして提示されたお金と宝石を交換する。
エリシュカは手にのせられた。金貨と銀貨を握り締めた。とりあえず、自分の未来を決めるための軍資金だ。大事に使わなければならない。
「とにかくそのお店に行ってきます」
「なんだか心配じゃのう。気を付けるんじゃぞ」
迎えなど期待してはいない。帰ったら待っているのは好きでもない相手との結婚生活だ。
エリシュカは、見せられた金額を見て考えた。
令嬢としての生活は捨ててきたのだ。こんなことで不安になっているようじゃ駄目だ。
「いいえ、帰りません。この金額で交換してください。それと、『ブレイク魔道具商会』がどこにあるかご存知ありませんか?」
「なんじゃ、あんた、ブレイクの知り合いか。よくよく見ればお嬢さんも銀髪じゃな。親戚か?」
おじいさんは驚いた顔をし、態度をやわらげる。
「おじいさん、叔父様……ブレイクさんとお知り合いですか?」
「知っとるよ。ブレイクにはいろいろ便利なものを作ってもらっている。一本向こうの路地に、ガラス戸の店があるんじゃ。そこは『魔女の箒』という名だが、実際はブレイクの作っている魔道具を扱っている。店主は別人じゃが、ブレイクもたまにやってくる」
「本当ですか?」
エリシュカは安堵した。偶然にたどり着いた街だったけれど、すぐに叔父への足がかりが掴めるなんてついている。
「ありがとう、おじいさん」
「あ、待て待て、宝石の換金はもういいのか?」
「そうだった!」
慌てて後戻りする。そして提示されたお金と宝石を交換する。
エリシュカは手にのせられた。金貨と銀貨を握り締めた。とりあえず、自分の未来を決めるための軍資金だ。大事に使わなければならない。
「とにかくそのお店に行ってきます」
「なんだか心配じゃのう。気を付けるんじゃぞ」



