没落人生から脱出します!

 確証はないが、きっとブレイクに話せば、検証してくれるはずだ。そうしたら、レオナの治療にも役に立つに違いない。
 思いついたら興奮してきた。エリシュカは立ち上がり、この案をどうやって叔父に伝えようかと考える。

「手紙……? でも手紙はお父様にチェックされるし。ああもう、子ネズミがあればよかったのに」

 イライラしながら木々の周りを歩いていると、緑色の葉がはらりはらりと数枚、落ちてきた。

「……待って。子ネズミはひとつじゃなかったはず。マクシムとラドミールにも渡していたはずだわ」

 前に叔父は言っていたはずだ。『この仕掛けに気づくとしたら、三人の中でエリシュカだと思ってたんだ』と。
 エリシュカは急いで屋敷へと戻った。すると、なにかがあったのか、屋敷は妙にざわついていた。
 不思議には思ったけれど、誰もエリシュカに目もくれないので、これ幸いとエリシュカはマクシムの部屋に入る。
 几帳面なマクシムは、いらないものはひとまとめにして箱に入れているはずだ。
 クローゼットの奥に、箱がふたつあり、奥の箱には子供のときのおもちゃがまとめられていた。一つひとつ引っ張り出すと、奥底に、ようやく子ネズミを見つける。

「あったわ!」