たしかに、ブレイクがここにこもって居れば、とてもじゃないが店は回らない。商品を人に売るにはどうしても人の多いところにいなければならない。おそらくだが、ここに屋敷があるのもすべてレオナのためなのだ。街は治安も空気も悪い。でもここなら、聞こえてくるのは鳥のさえずりや葉擦れの音だけだ。
「叔父様は、レオナさんを愛しておられるんですね」
「うん。そうだよ。馴れ初め聞く? かなりのろけるけど」
ブレイクが朗らかな笑顔を見せてくれたので、エリシュカも胸のつかえが取れていくような気がする。
「叔父様は私が傷つくと思って、最初に『魔女の箒』に住み込むように言ったんですね」
「まあそれもあるけど。単純に、エリシュカを魔道具の傍に置いておくと、新しいアイデアが出るかなとも思ってた。一応商売人だからね」
茶目っ気たっぷりに片目をつぶられて、エリリュカも笑い出す。
(叔父様がいてくれてよかった)
「叔母様……レオナさんに使われている魔道具について教えてもらっても?」
「ああ。でも大体フレディ君のときに説明した通りなんだけどね」
エリシュカは考える。ふたりを何とかして幸せにしてあげたい。
「もしかしたら、夢の世界に、レオナさんを助けるヒントがあるかもしれませんし」
「ああ、ニホンだっけ」
ブレイクはほほ笑み、じっと見つめてくるエリシュカの頬を撫でた。
「エリシュカの言う夢の世界って、『前世』のことだよね」
「前世……」
「叔父様は、レオナさんを愛しておられるんですね」
「うん。そうだよ。馴れ初め聞く? かなりのろけるけど」
ブレイクが朗らかな笑顔を見せてくれたので、エリシュカも胸のつかえが取れていくような気がする。
「叔父様は私が傷つくと思って、最初に『魔女の箒』に住み込むように言ったんですね」
「まあそれもあるけど。単純に、エリシュカを魔道具の傍に置いておくと、新しいアイデアが出るかなとも思ってた。一応商売人だからね」
茶目っ気たっぷりに片目をつぶられて、エリリュカも笑い出す。
(叔父様がいてくれてよかった)
「叔母様……レオナさんに使われている魔道具について教えてもらっても?」
「ああ。でも大体フレディ君のときに説明した通りなんだけどね」
エリシュカは考える。ふたりを何とかして幸せにしてあげたい。
「もしかしたら、夢の世界に、レオナさんを助けるヒントがあるかもしれませんし」
「ああ、ニホンだっけ」
ブレイクはほほ笑み、じっと見つめてくるエリシュカの頬を撫でた。
「エリシュカの言う夢の世界って、『前世』のことだよね」
「前世……」