「島元くん、絢ちゃん、穂乃実ちゃん! ちょっと来てくれる?」
別で作業をしていた3人も呼んで、この後の指示をする。
……とは言っても、あとはパイプ椅子を必要分並べるだけ。
確かステージ裏の倉庫にそれなりの数のパイプ椅子があったはずだから、それだけで足りるはず。
「あとはこのプリント通りにパイプ椅子を並べてくれたら、今日の準備はオッケーだから。 もしわたしたちが戻ってくる前に終わったら各自解散でお願いします」
「「はい、わかりました!」」
絢ちゃんと穂乃実ちゃんが元気よく返事をしてくれる。
このしっかり者の2人がいれば、こっちは大丈夫。
「じゃあ、みんなよろしくね」
これ以上、先生と藤ヶ谷くんを待たせるわけにはいかず、ダメだとわかりつつも小走りで職員室へと向かった。



