「気が付かなくてごめんね? これは配布資料に綴るものだから、向こうのテーブルに並べておいてくれる?」
「はーいっ! あ、綾瀬会長は悪くないですよ? 僕たちの邪魔をしてきたのは副会長ですから」
せっかく落ち着いていたのに、天馬くんの一言でまた藤ヶ谷くんの糸がプチッと切れてしまったらしく、鋭い視線が降ってきた。
「怖いですよ、副会長ー」
「もう! 2人ともやめて?」
「綾瀬会長が言うなら……ね、副会長っ?」
「……っ」
これ以上ヒートアップしないように、わたしが止めに入ると落ち着いた2人。
藤ヶ谷くんは、なんだか不満そう。
それに反して、天馬くんはすごく嬉しそうだった。
とりあえず、これでよかったのかな?