子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




本当ならば、書記の穂乃実ちゃんは同じ書記である島元くんとペアで業務を覚えてもらって、何かあればわたしがサポートに入る。


天馬くんは、藤ヶ谷くんとペアになって業務を行ってもらう。


そうしようと、既存の生徒会メンバーとの会議で決めていた。


そのことをわたしから伝え、業務を始めようと藤ヶ谷くんが天馬くんに声をかけたところ、そんな講義の声が上がった。



「何言ってんの?」



天馬くんの態度が気に障ってしまった藤ヶ谷くんは、聞かなくても不機嫌モードになってしまったのが伝わってくる。


この2人、性格が合わないのかも。


それなら仕方がない。


生徒会の雰囲気をよく保つこともわたしの役目。



「じゃあ、天馬くんはわたしの手伝いお願いできる?」


「……っ! もちろんです!」