「じゃあ次は穂乃実(ほのみ)ちゃんからお願いします」


「はい! 今日から書記としてお世話になります、(たき) 穂乃実です。 わからないことだらけなので、たくさん教えて頂けると嬉しいです! よろしくお願いします」



ちょっとまだ緊張気味の穂乃実ちゃん。


実は穂乃実ちゃんを連れてきたのは、相変わらず今日まで毎日のように生徒会室に通って来ていた天馬くん。


穂乃実ちゃんは、高校に入ったら生徒会をやりたいと思っていたらしい。


そこで見学をしたくて生徒会室を探して廊下でさ迷っていたところを、天馬くんが見つけて案内して来てくれた。


ちょっと強引で突拍子のないことをしてくる心の読めない天馬くんだけれど、困っている人を助けてあげられる優しい子だというのは、このエピソードを知って感じたこと。


穂乃実ちゃんも今日までの間、何度か生徒会室に顔を出して見学ついでにちょっとした仕事を手伝ったりしてくれて、真面目ないい子だと知った。


わたしたちが抜けたあとの生徒会を引っ張って行ってくれるであろう素敵な後輩が生徒会メンバーになってくれたことに、とても嬉しくなった。