「初花先輩ーっ、顔真っ赤ですよ?」 「……っ」 通りで顔が熱いと思った。 柔らかい天馬くんの唇の感触が、まだ残ってる。 「会長は隙がありすぎるんで、嫌ならもっと警戒しないとダメっすよ」 「そう言って、それは煌牙の手口でしょ? 今日もサボって1年生のクラス行こうとして」 「それは今関係ないだろ?」 「あーっ、喧嘩はしないで2人とも」 いつもの如く、絢ちゃんと島元くんの痴話喧嘩が始まりそうになり、ヒートアップする前に止める。 そのおかげで、少し胸のドキドキも治まってきた。