本当のお父さんのことは許せない。
今後一切会いたくもない。
でも、今のお父さんはたとえ血が繋がってなくても、いつもちゃんとわたしのことも見てくれていて、誰よりもお母さんを大切にしている。
２人を見ていたら、わかるんだ。
事情を何も話していない央翔くんは、そんなわたしたちのやり取りを不思議そうにしていたけれど、何かを察したのか優しく微笑んでくれた。
央翔くんは、もうただの後輩じゃなくてわたしの大切な人。
あとでちゃんと央翔くんにわたしの家族のことを話そう。
お母さんもお父さんも結衣も悠太も、本当にわたしの大切な家族なんだって。
