初めて伝えられたわたしの気持ちは、ドキドキしすぎて小さな声で消えていく。 それでもちゃんと央翔くんは受け止めてくれて。 「嬉しいです」 大好きな笑顔で笑ってくれた。 「お家の人心配しちゃうので、早く帰りましょ?」 ドキドキしながら、手汗をかいてしまっていないかと心配しつつ手を繋いで。 2人で一緒に生徒会室を出た。 ありがとう、生徒会。 央翔くんと巡り合わせてくれたのも生徒会のおかげだね。 ここは思い出の生徒会室。 たぶん、きっと……いや、絶対。 この先、忘れることはないと思う。