子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




生徒会室はとても静か。


中には後輩の4人がいるはずなんだけど。


わたしが代表して、生徒会室のドアに手をかける。


他のドアよりも、ちょっとだけ重たいドア。


少し力をいれて開くと、パンッという音と同時に勢いよく紙吹雪が飛んできた。



「先輩っ」


「「お疲れ様でした!!」」



出迎えてくれたのは、わたしの大切で大好きな生徒会メンバー。


何も無く寂しい生徒会室は、折り紙でできた輪っかのガーランドとペーパーフラワーボールで可愛く、華やかに飾り付けられていた。



「すごい、とっても可愛い!」


「これ全部、学校祭のあまりなんですけどねっ」



確かに、テストだなんだって忙しくて時間もなかったから。


それでもこうしてわたしたちの引退をお祝いして、お別れ会を開いてくれる後輩たちが愛おしくて仕方がない。



「みんな、ありがとう」