子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




「バッチリです!ありがとうございます!お礼にたこ焼き1つサービスしちゃいますね!」


「ありがとう、穂乃実ちゃん」



写真のお礼なんて、全然いいのに。


でも、それ以上にお腹がすいていたわたしは、お言葉に甘えてサービスしてもらうことにした。



「滝、ずるいよ。僕まだ綾瀬会長と写真撮ってないのに」


「後で撮ってもらったら?」


「うん、そーする。たくさん撮りましょうね、綾瀬会長!」


「う、うんっ」



グイッと迫られて、勢いのまま返事をしてしまう。


……けれど、内心はとても嬉しくて。


天馬くんとのツーショット。


まだ、水族館に行った時に撮った写真1枚しか持っていないから。



「はーい!熱いので気をつけて食べてくださいね?」



出来たてほやほやのまだ温かいたこ焼きを受け取って教室を出る。



「満席なので空いてるところ行きましょ?」



お祭りといえば……のたこ焼き屋さんも大盛況で、教室の中の席は空いていなくて。


少しお店の賑わっているところから離れて、外のベンチに腰をかけた。