子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




連れられてやってきた、天馬くんのクラス。


みんなポロシャツにエプロンをして、頭にはハチマキを巻いている。


いいね、本当にお祭りって感じ。



「あっ、綾瀬会長!お疲れです」


「お疲れ、穂乃実ちゃん」


「宣言通り綾瀬会長連れてきちゃった」


「ありがとう、天馬くん」



やっぱり、穂乃実ちゃんと天馬くん、仲良しだよね。


同じ学年だし、同じクラスだし。


きっとわたしが見ていない天馬くんのことを穂乃実ちゃんは知っている。


チクッと胸が痛む。



「綾瀬会長?」


「へっ、ごめんっ、なんだっけ?」


「うさぎが可愛すぎるってお話ですよ!お写真一緒に撮ってもらってもいいですか?お仕事中ですが……」


「うん、いいよ!」



そういえば、うさ耳としっぽつけっぱなしだったことを忘れてた。


早く天馬くんのところへ行かなければと急いでいたから。