わたしの妹と弟だとわかったクラスメイトが、シフト抜けて一緒に居ていいよと言ってくれて、一緒に席に着く。
厨房の方へと目を向けると、仁奈ちゃんが手をグーっとしてこちらに向けていた。
仁奈ちゃんが気を利かせてくれたんだね。
後でちゃんとお礼を言わなくちゃ。
2人ともコーヒーや紅茶はまだ飲めないから、オレンジジュースを注文する。
上にはサービスとアイスを乗せてくれていた。
突然のサプライズに結衣と悠太は大喜びで、夢中になってアイスを頬張っていた。
「お姉ちゃん、うさぎ?」
「そうなの、今日はうさぎなんだ」
「似合ってるね、初花お姉ちゃん」
「ありがとう、結衣」
喉が乾いていたのか、2人はすぐに飲み終わってしまったみたいで、満足そうな顔をしていた。
「この後はどうするの?」
2人についていてあげたい気持ちもあるけれど、さすがに教室から出ていくのは気が引ける。



