子犬系男子の甘い溺愛が止まらない




やっぱり難しい気がする。



「応援してるから、頑張って!」


「う、うん……」



そう答えたものの、本当に誘えるだろうか。


行先が不安すぎる。



「よし、午後から準備頑張ろーっ!あ、でも初花はくれぐれも無理しないように!」


「わかってるよ、ありがとう」



話に花を咲かせていたこともあって、お弁当を食べ終えるとすぐに昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。


午後からはクラスでの学校祭準備。


仁奈ちゃんとわたしは、同じ衣装係。


クラスの絵の上手い子が衣装のデザインをしてくれたんだけど、それがまた可愛すぎて。


わたしたちのクラスが行うのは、アニマルカフェ。


本当は動物と触れ合えたらいいのだけれど、さすがに学校に連れてくることは難しい。


それなら自分たちが動物になりきったらいいんじゃない?というクラスメイトの意見で、その方向で固まった。


……というわけで、動物になりきって飲み物やスイーツを販売する予定のわたしたち。


そのための衣装を今作成中。