───お昼休み。
教室で仁奈ちゃんと机をくっつけて、お弁当を広げる。
朝、遅刻ギリギリに来てしまった理由を聞かれて、昨日のことから順番に話すことにした。
このモヤモヤとした気持ちも仁奈ちゃんに相談したかったから。
わたしが昨日倒れてしまったことを話した時は、仁奈ちゃんはとても驚いて、心配してくれた。
それに「近くにいたのに気づいてあげられなくて、ごめん」と謝られてしまった。
仁奈ちゃんは何も悪くない。
わたしの体調管理がちゃんとなっていなかっただけ。
わたしの周りには、心配してくれる人がたくさんで。
嬉しい気持ちになるとともに、無理はしないようにしようと心に決めた。
そんな話の後に、なぜか天馬くんのことを考えるとドキドキしてしまうこと。
なんだか、最近自分がおかしいこと。
そんなことを口に出して聞いてみると、仁奈ちゃんはお弁当を食べる手を止めて、真剣な目でわたしを見た。



